こんにちは。軽度知的障害&自閉症の長女(6歳)と、定型発達の次女をワンオペで育てているシェリーです。
今、家でじゃがりこをポリポリ食べる長女の隣で、この記事を書いています。
ママ、もう、ぐったり。
なぜかと言うと、今日は心臓検診の再検査の日だったんです。今日のこと、ちょっと聞いてください。
「再検査」じゃなくて「未検査」なんです
世田谷区の施設に向かう車の中で、何度もため息。
実は、これ「再検査」って書いてあるけど、**正確には『未検査』**なんです。
小学校の心臓検診で引っかかったわけではなく、長女がそもそも検査を拒否してできなかったから、土曜日に施設で受け直し、という流れ。
正直、思っちゃう
ここだけの本音を言わせてください。
「学校で、押さえつけてでもいいからやってほしかった……」
私が連れていったところで、長女が嫌がるのは変わらない。それなら、土曜日にわざわざ家族の休みを潰すより、その場でやってくれた方が、親も子も負担が少なかった気がするんです。
でも、それは言っても仕方がないこと。心臓検診を受けないと、プールも運動会も出られない。長女が楽しみにしているはずのプール。みんなと走る運動会。
やるしかないのだ。
案の定、大暴れ
施設に到着して、検査室へ。
予想はしていたけど、いざ始まると大暴れ。
両手両足につける器具を、暴れて全部はずしてしまう長女。スタッフさんが優しく声をかけても、私が抱きかかえても、ギャン泣き、暴れまくり。
格闘すること、約10分。
検査員さんが、ついに言ったんです。
「お母さん……この子は、ちょっと無理ですね……」
え、待って、無理って言われた。
検査を受けないと、プールも運動会もないんですよ。長女、ちゃんと水着もう持ってるんですよ。この子なりに、楽しみにしているはずなんですよ。
ここで引き下がるわけにはいかない
スタッフさんに頭を下げて、頼み込みました。
「待合室でクールダウンさせるので、もう一度だけチャンスをください」と。
OKをもらって、待合室へ。スタッフさんも一緒になって、なだめすかしてくれます。「えらいね〜」「あと少しだよ〜」「終わったらシール貼ろうね〜」
でも、長女は一向に泣き止まない。
10分待っても、状況は変わらず。
「これ、永遠に終わらないやつだ」
そう思って、私、覚悟を決めました。抱き上げて、もう一度検査室へGO。
大人3人がかりの心電図
検査室に戻り、いよいよ本番。
- スタッフさん、検査員さん、私の大人3人がかり
- 長女をママの膝の上に座らせて
- 暴れる手足をみんなで押さえ込んで
- なんとか器具を装着
やっと取り付けられた……!
と思ったのも束の間。長女、心電図を取っている間も号泣。これがまた問題で。
通常20秒の検査が、5分
心電図って、通常20秒で終わる検査なんですよ。
でも、泣いているとどうしても波形がガタガタになってしまう。落ち着くまで待ちたいけど、長女が落ち着く気配は1ミリもなし。
結局、5分ほど撮り続けて、何枚も撮った心電図の中から「比較的マシなもの」を選んで提出することに。
検査員さんも、最後は半笑い。
「もう、これでよしとしましょう……」
そうしてようやく、長女の心臓検診は終わったのでした。
押さえ込みながら、ふと思い出したこと
実は、3人がかりで押さえ込んでいる最中、ふと頭をよぎったことがあったんです。
それは、いつだったかどこかで聞いた、**自閉症のある人たちの「感覚」**の話。
私たち定型発達の大人は、こう思いがちです。
「これくらいの検査、すぐ終わるよ」
「ちょっとの我慢じゃん」
「みんなやってるよ」
でも、特性のある子たちにとっては、それが全然「ちょっと」じゃない。とんでもないストレスがかかっている、という話でした。
例えるなら
たとえば、私で言うとこんな感覚らしいんです。
大嫌いなゴキブリを、手足と胸にペタペタ貼り付けられる。
「我慢して。これやらないとプールに行けないよ」と言われる。
……いや、無理。絶対無理。
たぶん私、泣いて暴れて、検査員さんを蹴り飛ばして逃げる。プールなんてどうでもよくなる。「ふざけんな!!」って叫びながら全力で抵抗する。
長女が今、感じているのって、たぶんそれくらいの感覚なんだ。
そう思ったら、押さえ込んでいる自分の手の重さが、ずしりと変わりました。
「ごめんね、やだよね」
押さえ込みながら、心の中で何度も繰り返していました。
「ごめんね」
「やだよね」
「めちゃくちゃ怖いよね」
「がんばってるね」
やらなきゃいけないからやる。それは変わらない。プールも運動会も出てほしいから、心電図は撮らなきゃいけない。
でも、「ちょっとの我慢でしょ」と思いながら押さえ込むのと、「ゴキブリ我慢させてるんだ」と思いながら押さえ込むのとでは、まるで違うんですよね。
罪悪感とか、申し訳なさとか、そういうネガティブな話じゃなくて。
「本人にとっては本気で嫌なことを、お願いしてやらせている」
その意識だけは、忘れないようにしよう。
押さえ込む手に力を入れながら、そう自分に言い聞かせていました。
ご褒美のじゃがりこ
施設を出て、コンビニへ直行。
「がんばったから、好きなお菓子買っていいよ」
そう言うと、長女は迷わずじゃがりこを手に取りました。さっきまでギャン泣きで顔ぐちゃぐちゃだったのに、今は無表情でポリポリ。
何事もなかったみたいな顔。
でも、私は知っている。この子は今日、ゴキブリ並みに嫌なことを、ちゃんと耐えてくれたってことを。
ママ、ぐったり
検査一つでこんなに消耗するって、特性のない子のママには、たぶん想像しづらいと思うんです。
でも、わかる人にはわかるはず。
- 健診、予防接種、歯医者、耳鼻科
- どれもこれも、毎回ひと仕事
- 終わったあとは、子も親も全エネルギー消費
今、じゃがりこを食べる長女の隣で、私はスマホでこの記事を書いています。ママ、燃え尽きた。でも、なんとか終わった。
同じ土曜日を過ごしたママへ
もしかしたら、今日のどこかで、同じように検査と格闘して、ヘトヘトになっているママがいるかもしれません。
押さえつけてしまったこと、罪悪感を感じているママ。
「うちの子だけなんで……」と落ち込んでいるママ。
検査員さんに「無理ですね」って言われちゃったママ。
ぜんぶ、私もです。
押さえ込んでしまうこと、それ自体は責めないでください。やらなきゃいけないことは、やらなきゃいけない。
ただ、「この子にとっては本当に嫌なことを、今お願いしてるんだ」って思いながら押さえてあげるだけで、その時間の意味が、ちょっとだけ変わる気がするんです。子どもには伝わらないかもしれないけど、自分の気持ちが少し変わる。
今日のあなたは、間違いなく、よくやりました。3人がかりで押さえつけてでも、検査を終わらせたあなたは、立派です。
そして子どもも、その子なりに、めちゃくちゃがんばってる。
夜は、ちょっと甘いものでも食べて、寝ちゃいましょう。明日のことは、明日の自分にバトンタッチ。
今日も本当に、本当に、おつかれさまでした。


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